5月の話
今月初めは、桐朋の同級生で3月末にウィーンから帰国したばかりのピアニスト、南部由貴ちゃんとドビュッシーのヴァイオリンとピアノのためのソナタを演奏してきました。秋篠音楽堂室内楽フェスタ賞というのも頂きました。ありがとうございました!
ドビュッシーのヴァイオリンソナタは彼の晩年の作品なのですが、晩年といっても54~55歳です。おじいちゃんではありません。この頃のドビュッシーは、家庭もぎくしゃく、借金もある、大腸癌、世の中は第一次世界大戦真っ只中、友人が戦死し、創作意欲も湧いてこない、という壮絶な晩節。そんな状況の中、100年前の5月に作曲者自身のピアノ、ガストン・プーレ氏(ジェラール・プーレ先生のお父様)で初演されています。
4月末からの一連のコンサートが落ち着いたので、京都府立図書館へ行ってきました。
秋に予定しているリサイタルでフォーレ後期の作品を弾くので、とにかくフォーレについて知ろう!ということで、沢山の本を書庫から出していただきました。サンサーンスとフォーレの書簡をまとめた本が本当に面白くて、一気に読みました。手紙を読んでいると、すごく身近な人間のような気がしてきます。
そして、5月20日は島村楽器グランフロント大阪店の弦楽器フェスタでした!
プログラムはこちら
盛りだくさんなプログラムに、今年完成されたイタリアの新作楽器2挺とGiovanni Battista Morassi(一番有名なモラッシーの甥っ子さん)の楽器の弾き比べコーナーなどもあり、とても楽しい企画でした!
素敵な機会をいただき、お客様もたくさん来ていただき、とても楽しかったです。島村楽器の社員の皆様の音楽に対する情熱も凄くて、沢山の刺激を受けました!本当にありがとうございました。
そして最近ジョギングをしています。日本の暑い夏を乗り切るために体力をつけておこう大作戦です。続くといいな。
ブラームスに寄せて
3月後半から4月の初めまで続いていた
『京都フランス音楽アカデミー』の仕事が一段落し
東京から来た友達に再会したり
美味しいものを食べたりと
束の間の休息を楽しみました。
そしてこんな素敵なサロンにも連れて行っていただきました!
JR芦屋駅より徒歩2分のこの素敵なサロンで
7月30(日)にコンサートをさせていただけることになりました。
そして、4月27日はトリオとデュオのコンサートでした。
平日の夜にもかかわらず
沢山のお客様にご来場いただけて嬉しかったです。
『ブラームスに寄せて』というコンセプトで
シューマンのロマンスから2曲
ブラームスのヴァイオリンとピアノのためのソナタ2番(A dur)
ブラームスのホルントリオ
ブラームスのホルントリオからインスピレーションを得たという
エワイゼンのホルントリオという
重すぎるプログラムでしたが...!!
集中して弾きました。
大フィルさんのお仕事で行ったラ・フォル・ジュルネは
写真を撮るのを忘れてしまいましたが
びっくりするほど沢山の人々がびわ湖ホールにいました。
コダーイのガランタ舞曲が楽しかったです!
京都フランス音楽アカデミー2017
3月は、出会いと再会の月でした。
月初めにあったとある仕事では、
子供の頃に通っていた音楽教室で
一緒に勉強していた(というか遊んでいた)
あおいちゃんと15年ぶりに再会したり
素敵なお姉さんたちと友達になったり。
そして3月後半は
京都フランス音楽アカデミーの通訳(兼雑用係)として
2週間毎日(土日も)働きました。
レッスンのスケジュール表を作り、受講生に説明をし、
教授と事務局と受講生のコミュニケーションがうまくいくように頑張りました。
今回私が担当させていただいたのは
ステファニー=マリー・ドゥガン教授クラス。
数年前にパリ国立高等音楽院(CNSMDP)の教授に就任されたばかりの若い先生で、
エネルギッシュで知的でユーモアあふれる本当に素晴らしい方でした!!
ヴァイオリニストとしてだけではなく、
楽譜の読み解き方が総合的。
目から鱗なレッスンでした。
2週間で50時間通訳したので
ステファニーの思考回路が少しだけ私の脳みそにも刻まれました。
言葉で言い表せないくらい沢山の事を学ばせていただき
本っっっ当に幸せな2週間でした。
皆さん、来年是非彼女のクラスを受講してください。
全力でお勧めします!
10人の受講生のコレペティを務められたピアニストの直子さん、
ステファニー先生と一緒に記念撮影。
幸せでした。
来年もまたこのチームでお仕事させていただきたいです。
帰国して1年。
2月末で、帰国してまる1年になりました。
もう1年なのか、まだ1年なのか。
帰国の際にザルツブルクとローザンヌの友人たちがプレゼントしてくれた
とっても素敵なアルバムとメッセージカード。
みんな優しい。
そしてセンス抜群…
時々眺めて楽しんでいます。
そして、一生懸命フランス語の書類を作ったりもしていました。
秋のリサイタルでフランス大使館の後援をもらうために、
申請書類と大使宛のレターを仏作文。
数年ぶりに『現代フランス広文典』を開きました。
大阪フィルのエキストラに呼んでいただいたのですが
なんと、電話をもらったのがリハーサル初日。
必死のパッチで練習しました。
最初の2日間くらいは必死すぎてあまり記憶がないですが、
フェスティバルホールと東京芸術劇場での本番は心から楽しめて、
本当に幸せでした。
頑張ってよかったです。
東京では高校時代の大親友とも再会したり
充実した楽しい東京滞在でした!
気合を入れない。
ブログ再開です。
きっちりしようと思えば思うほど面倒になってすぐにやめてしまうので
この際思い切って、気合を入れないことにしました。
デザインもシンプルなものを選び
ブログのタイトルも考えることをやめました。
更新の頻度も内容もきっと適当です。
FacebookやInstagramをお使いになっていらっしゃらない方にも
私の近況を知っていただくことができるようにと思い
ブログを再開致ししました。
コンサートの記録などを載せていこうと思います。
井阪美恵
ウェブサイトはこちらです https://www.mieisaka.com/