Voyage à Paris ③
パリ3日目はなんと、ジュネーヴからはるばる朝6時台の電車に乗って、大親友の紗矢ちゃんが会いに来てくれました!
バスチーユの近くのカフェで落ち合い、カフェオレを飲んでから、20分ほど歩いて彼女のお気に入りのかばん屋さんへ。私はそこでかばんを衝動買いしました。
そしてお昼はここ!鴨のコンフィが美味しいCafé de l'Industrieへ♡
これ、本当に美味しいんです!!しかもお値段も手ごろ。
バスチーユ周辺を散策した後、メトロに乗ってサンルイ島にも行ってきました。
サンルイ島の老舗っぽいアイス屋さんだか何だかわからないカフェのようなところに入り、カフェ・ヴィエノワ(ウィンナー珈琲)を頼んだら、上に乗ってるクリームが重すぎて液状化現象を起こしました。奥に写り込んでいるのはイチジクのタルト。
音楽についても、人生についても、夕方までめいっぱい喋りまくり、スイスのオケで頑張っている紗矢ちゃんからスペシャルパワーを沢山もらいました!!
おまけ:この日に買ったかばん、ストール、イヤリング、全部赤。
Voyage à Paris ②
滞在2日目は、朝からモンマルトルに行ってきました!
ホテルの最寄駅からメトロに乗り、一回乗り換えて2番線に乗ってAnversで下車。
そこからは、お土産屋やパン屋をひたすら無視して丘を登ります。
途中で謎のミサンガ売りに付きまとわれ、「ノンメルシ」って7回くらい言いました。ホテルのセキュリティがかなり微妙だったため、楽器を背負っていたのですが、サクレクール寺院で手荷物検査が。屋根のない寒空の下での手荷物検査です。当然楽器ケースも開けるように言われ、「高価なものだから丁寧にしてください!」って言ったのに、金属探知機を駒や指板にガチャガチャ当てられて、イライラはマックスに。せっかく教会に来たのに、入る前に気分は最悪。日常生活において、日本が如何に丁寧で、教養が隅々まで行きわたっている国か、再認識しました。
とりあえず、その気持ちを鎮めるためにも教会内部へ。
まずは入って左側。
ステンドグラスと壁画と彫刻です。
ここは天井も素敵。
正面から見るとこんな感じです。
サクレクール寺院を見た後は、徒歩でオペラ座あたりまで歩きました。地図を見ないで歩いていたのですごく遠回りをして、結局1時間以上かかって8区へ。
そこで突然うどんが食べたくなって、昔よく食べに行っていた国虎屋に行ってきました。場所がちょっとだけ変わっていました。前はサントノレ通りにあったはず。
うどんとおにぎりと豚カツというモリモリなランチ。完食しました。
そのあとは、懐かしいスーパーへ。スーパーの中では一番店内が綺麗で生鮮食品も腐っている率が低い(と思われる)MONOPRIXでワインやチョコレートを買い込みました。スーパーに行くと,、住んでいたころのことを沢山思い出します。料理するのが面倒な時に買っていた不味い冷蔵食品とか見ると、悪い思い出が湧いてきたり。今だったら絶対に食べられないであろう物を平気で食べていた二十歳の頃。それでも焼き立てのバゲットが美味しいので、それ以外が微妙でもなんとかなっていたパリごはん。今回パン屋でバゲットを買わなかったことは大後悔です...
そして夜は...桐朋の同級生のピアニストに会ってきました!7年ぶり!!
パリ地方音楽院やパリ管の合唱団のピアニストとして活躍中のサルマヨ。
高校ではクラスが一緒で、一緒に色々弾きました。一番印象に残っているのは、高校2年の終わりごろに石井志都子先生門下のコンチェルト会(コンチェルト一つ選んで全楽章弾く会)でプロコフィエフのヴァイオリンコンチェルト2番を弾いたときです。学校の練習室で二人でリハーサルしながら、本当に意味不明なイマジネーションを膨らませ(高校生あるある)、些細なことで笑い転げ(高校生あるある)、しょうもないことを真剣に悩み(高校生あるある)、ポエティックな言葉を楽譜に書き込んでいました。笑
懐かしすぎる…!!
そんな彼女が今パリでコレペティとして活躍していることが、本当に本当にうれしかったです!!
オマケ:下の写真から、猫を探してください
Voyage à Paris ①
先週、4泊6日のパリ旅行に行ってきました。
1年10か月ぶりのヨーロッパ!
ロシア上空の景色が大好きです。(というか、ロシアが好きです。)
午後4時半ごろシャルルドゴール空港に着陸したのですが、そこからモタモタと荷物が出てこない。結局スーツケースを受け取れたのは1時間後で、そこから楽器背負ってスーツケース転がして空港駅までダッシュ。
RERとメトロを乗り継いで、大慌てでパリ市内のホテルに荷物を置いて、着替えをして、開演ギリギリにオペラ座に滑り込みました。
この日の演目はヘンデルのオラトリオJephthaでした。
英語の歌詞で、字幕は英語とフランス語。オーケストラと合唱は、Les Arts Florissants.
公演の詳細はこちら。
本格的な古楽のコンサートは初めてで、しかもそれがオペラ・ガルニエという幸せ!
ストーリーは本当にどうでもいい感じ(退屈なうえに、何を言いたいのか全然わからない)でしたが、曲が本当に綺麗でした。歌も器楽も柔らかくて、気持ちよくて心地いい時間でした。健やかな気分になる、居心地のいい音、というのに久しぶりに触れた気がします。
この時代の歌の作品を聴いていると、なぜかルネサンスの宗教画が頭に浮かびます。曲が書かれたのは17世紀なのに、頭に浮かぶのはボッティチェリとか15世紀あたりの絵画です。
そもそも、絵画でも小説でも音楽でも、作品を作った人が生きていた時代とその作品の舞台になる時代が全然違うことも多いし... 頭は常に心地よく混乱しています。
この日は終演したのが23時ごろだったので、ホテルに帰ってばたんきゅー、でした。
それにしてもオペラ・ガルニエは本当に美しくて大好きです。
一歩外に出ると、スリとか不審な人がたくさんいる現実に引き戻されますが...